●「B.P.(Lightning Game Studios)」:騒ぎを起こしつつステップアップしてきたPSMの名物デベロッパー
するめ:さて、3つ目は色々な意味で話題を呼んだ、デンジャラスなトコを紹介したいと思います。
タダツグ:これ以上にデンジャラスなこととかあんのか? ねーだろ!?
するめ:タダツグさん。PlayStation Mobileこと、PSMというプラットフォームは覚えていますか?
タダツグ:あー、あったわ。確かPlaystation Vitaでストアにつなぐと、個人が作ったゲームが買えるサービスだったよね?
するめ:そうです。もうサービスが終わってしまったプラットフォームなのですが、そこから生まれた『ヒーラーは二度死ぬ』というタイトルがPS4で配信されて高い評価を得ていたり、海外のタイトルがSteamに移行していたりと、じつはインディーの歴史にとって重要な立ち位置のプラットフォームだったんですよ。
タダツグ:なるほど、そういう名作を出したデベロッパーを紹介してくれるんだね?
するめ:うーん、そう……。いや、そう……かな……。ボクは好きなんですけど、ちょっとやらかしがごにょごにょ。
タダツグ:なんで、小声になるんだよ! ホント頼むよ、するめちゃん。キミさ、俺が毎回毎回どんな気持ちでこのコラムを編集してるのか理解してる? どこかで誰かに怒られないか、めっちゃハラハラしてるんだぞ!?
するめ:大丈夫ですって。PSM特集はいずれ別の機会でガッツリやりたいのですが、それをやるうえで避けて通れないのが今から紹介するデベロッパーなんですよ。というわけで、まず、1本目はB.P.(現:Lightning Game Studios)! PSMが好きな一部の好事家の間で話題を呼んだ会社です。
タダツグ:もう、さっそく嫌な予感がするけど、どういうデベロッパーなのよ。
するめ:まず、幻の1作『Space』は、
Unityのチュートリアルで学ぶサンプルゲームをそのまま売ってストアから消える、という華々しいデビューを飾ってます。
タダツグ:オイオイオイオイ!
するめ:その後、カードゲームに勝ってコインを手に入れるはずが、バグでコインを入手できない『カード』。ボールが天井にぶつかると、左右に往復をはじめて地面に落ちてこなくなる『ブレイクアウト』など、斬新すぎるゲームを次々と出していきました。