どうも、酒缶です! ゲームコレクターの酒缶です! 「ゲームコレクター・酒缶が積みゲー討伐するってよ(略称:ツミとバツ)」、略して「ゲームコレクター・酒缶のツミとバツコラム」の始まりです。
リオオリンピックが終わりましたね。まさかスポーツ最大の祭典の期間中に、Sports Music Assemble Peopleさんの解散が発表されるとは思いませんでした。どうやらシンゴ・ジラの快進撃なんてこともあったようですけど……あ、いや、話がズレてきたので元に戻します。
ゲーム好きからするとやっぱりリオオリンピックで外せないのは閉会式ですよね。スポーツ選手たちに混じって、マリオやパックマンが出てきました。
さらに、安倍総理がマリオに変身すると、ドラえもんのひみつ道具の土管によって日本とリオが繋がり、マリオが土管を通ってリオに到着。マリオが安倍総理になったところはどうでもいいとして、マリオとドラえもんの競演は素晴らしかったですよね。
薄目で見ると、ドラえもんが青い塊に見えてきて「きっとトゲの部分が目の錯覚で青色に補完されているんだな」と思うようになり、頭の中でマリオ&ソニックが完成します。
さて、現在の家庭用ゲーム機でオリンピックゲームと言えば『マリオ&ソニック AT ○○オリンピック』シリーズが有名ですよね。夏のオリンピックだけでも、北京、ロンドン、リオの3大会連続でゲームが発売されているため、もはや日本のゲームファンにとっては、マリオとソニックがオリンピックの顔と言っても過言ではないかと思います。
そして今回のリオオリンピックですが、ボクは100m走がどうしても納得いかないんですよ。
あっ、ボルトじゃなくてマリオの話ね。3DS版『リオオリンピック』の100m走ですが、スタートダッシュでほぼ順位が決まっちゃう感じなんですよね。
大まかにいうと、スタートダッシュ、連打で中間疾走、そして、1回だけ使えるSPダッシュ。陸上競技的には、SPダッシュのままでゴールをすると綺麗なフィニッシュになりますけど、レースで勝つことを考えれば、むしろスタート直後の加速で使いたい。
中間疾走はキャラ特性が出るところなので、キャラ選択でスピードの速いキャラを選ぶことが大事になるし、Miiを使用する際にはスピードが速くなるように衣装をカスタマイズすることが大事になってきます。この部分を頑張れば、中間疾走の連打次第で1位になることができますが、それでも何か物足りません。
そう。オリンピックの100m走の決勝ですから、優勝タイムは9秒台であってほしいんですけど、奇跡でも起こらない限り10秒台前半がやっとなんですよ。まぁ、ボクが下手なんですけど。
Wii U版はもっと娯楽要素が重視されていて、スタート前にBボタン連打でパワーを溜めて、「GO!」と同時にAボタンを押してスタートダッシュ。Aボタンを連打して中間疾走し、ゴールが近づいて来たらBボタンでSPダッシュを決めてフィニッシュという流れ。
あと、なぜかCOMが全体的に遅くて、8位が30秒くらいで走っているのを見ると、「これってオリンピックの100m走?」と思ってしまうのです。
いや、そんなことはどうでもいいのです。自分が下手だから強い選手と戦えるようになっていないだけかもしれないけど、どんなに頑張っても11秒台でしか走れないところが納得いかないんですよね。まぁ、これもボクが下手なだけなんですけど。
とにかく、100m走をやっているときはボルトになりたいんですよ。スタートはライバル選手の方が早いけど、後半一気に追い上げて、そのままフィニッシュで圧勝! あれをやりたいんですよ。まぁ、そのシチュエーションはいつか誰かと『マリオ&ソニック』シリーズを対人プレイするときの宿題としておきましょうか。
ボクが100m走に何でこんなにこだわっているかというと、学生時代、陸上競技部に所属していたからです。主にやっていた種目は100m走、200m走、400m走……いわゆる短距離の種目をやっていました。スタートこそ苦手でしたが後半の走りに自信があったので、200m走や400m走の方が得意でした。でも、やっぱり100m走には憧れるんですよね。
ボクが子どもの頃は、オリンピックというと『ハイパーオリンピック』というゲームが有名でした。「ハイパーオリンピック」という名称のゲームは2000年頃に出たタイトルが最後なので、若い人はあまり知らないかもしれませんね。「ハイパーオリンピック」の系譜となるゲームは現在のところ、家庭用ゲーム機ではDS向けに2008年に出た『ニューインターナショナル ハイパースポーツDS』が最後になるのかもしれません。
で、『ハイパーオリンピック』ですが、元々は1983年にアーケード向けに発表されたタイトルで、FC版『ハイパーオリンピック』が発売されたのは1985年。
この時期には1984年のロサンゼルスオリンピックがあり、カール・ルイスが100m走、200m走、走り幅跳び、4×100mリレーの4冠を取るなんていう、センセーショナルなニュースがありました。子どもの頃に陸上競技を見る機会なんてオリンピックくらいしかありませんでしたから、100m走というとカール・ルイスがスターでした。
時期的には「ビートたけしのスポーツ大将」に登場したカール君の影響もかなり大きいとは思うので、当時の子どもはみんな陸上競技の100m走というとカール・ルイスしか知らなかったんじゃないかな。でも、逆に今の若い人はカール・ルイスなんか知らないかぁ。
現在100m走と言えばウサイン・ボルトが有名ですが、さかのぼってウサイン・ボルトくらいのインパクトと実績があったのって、カール・ルイスくらいだと思います。どれくらいインパクトがあったかというと、『ハイパーオリンピック』をプレイする時にみんながカール・ルイスになったんですよ。憧れていたかどうかは知りませんけど、今の人が陸上競技に詳しくなくてもウサイン・ボルトは知っているように、当時はみんな、カール・ルイスを知っていたんですよ。まぁ、そんなわけで、ボクも『ハイパーオリンピック』をプレイする時はカール・ルイスになっていました。
『ハイパーオリンピック』は、とにかく連打をすることで有名なゲームなので、100m走でも連打をします。画面の左側でプレイヤーが操作するアスリートがクラウチングスタートの体制を取り、スタートの合図が鳴ったらただひたすらボタンを押しまくるだけ。
ここで大事なことは、当然ながらボタンを早く押すこと。細かく言うと、スタートと同時にボタンを連打し始めることと、いかに継続して同じペースでボタンを連打し続けるかってこと。この2つが大事になります。最近のコントローラではボタンを早く押そうと思ったら連“打”するしかないですよね。
当時、『ハイパーオリンピック』でも高橋名人バリに連射をする人はいましたけど(あっ、当時はまだ高橋“名人”は存在しないけど)、連打よりもこすりの方が早かったため、みんなボタンをこすっていました。
必ずしも“打”が必要だったわけではないんです。ちなみにアーケードの時代は、鉄定規がいいとか、ガシャポンのカプセルがいいとか、素早くボタンを押すための道具探しが大事でした。陸上競技の選手風に言うと、いいスパイクを探しているようなものでしょうか? いい道具があればいい記録が出る、そんな感じ。
でも、1988年のソウルオリンピックでベン・ジョンソンがドーピングで失格になったことを踏まえてこの頃の事を振り返ると、あの鉄定規もカプセルもドーピングの類でした。だって、プレイする側にはあまり問題ありませんけど、お店側はボタンに対するダメージが大変でしたでしょうから。ほら、後遺症が出ているってことでしょ?
まぁ、それ以前に、家庭用の『ハイパーオリンピック』が発売されると、家で遊んでいる時に鉄定規やカプセルを取り出した途端に、持ち主からお叱りを受けて、使えなかったりしたんですけど。しかし、その結果、我々は正々堂々と戦うことになり、爪が割れたり、指の皮がめくれたりしながら力の限り戦ったものです。
ほら、カール・ルイスもウサイン・ボルトも抜いて、世界記録を出しちゃいましたよ。
さて、リオオリンピックについて考えていたら昔の事を思い出したため、陸上競技場に行ってみました。ボクは横浜で育ったため、陸上競技の大会というと三ツ沢競技場でした。三ツ沢競技場の正式名称は三ツ沢公園陸上競技場。Jリーグ発足時に横浜マリノスと横浜フリューゲルスが使用していた三ツ沢球技場がすぐ隣にあるので、サッカー好きならなんとなくわかるかな、という感じのところです。ちなみにこれはサブトラックですね。国立競技場のニュースでサブトラックがないとか騒がれていた、アレですよ。
三ツ沢競技場の門は開いていたのですが、サッカーの練習に使用されていて、一般開放している雰囲気ではなかったので、中に入らずに外周を回ってみました。ポケストップ的にはここも「三ツ沢公園陸上競技場」ですね。
まぁ、上記のポケストップがあるところあたりは、スタンドの裏側で競技場の中は全然見えない場所だったりするのですが。
で、このあたりを歩いていると頻繁にトリムコースに出くわします。
トリムコースとは簡単に説明すると、「トリム」とは「バランスを保つ」という意味なので、心身のバランスを取れた健康づくりを目指すために運動するコースということのようです。
ボクはこの1年くらい、ストレス太りもあってだいぶ肥えてしまっているので、ダイエットにいいかな、と思いつつも、家から三ツ沢競技場に来るのはちょっと時間が掛かって面倒なので、別の方法を考えるとしますか。まぁ、ダイエットについても書けるタイミングがあったらいつかここで書いてみようかな。とりあえず『ポケモンGO』はレベル9になりましたよ。
でも、ボクよりも頑張らないといけない人がいましたよね。青い稲妻的な人です。4年後にはドラえもんからマリオの横のポジションを奪えるように、トリムコースでしっかりとトレーニングするんだぞ、ソニック!
テキスト:酒缶(Sakekan) 15,000本以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲーム業界内にこっそり生息中。関わったタイトルは『ダンジョンRPG ピクダン2』、『謎解きメイズからの脱出』など。
ツイッターアカウント→酒缶(ゲームコレクター) @sakekangame