スクエニで部門を率いていて独自の動き方が組織的に最もできたなと思ったのがミリオンアーサーの家庭用ゲーム機展開でした。結果、Vita版の拡散性はスマートフォン版のそれよりも長寿タイトルになりました。

この成功により専用機はパッケージゲームの前売りビジネスのみが通用するという常識もぶっ壊すことができました。Vita版はパッケージゲームに換算すると100万本以上売れていることになります。

ここでポイントなのは、決してDAUや登録者が100万人ではないということ。普及台数から言ってももっと少ないです。でも結果100万本以上売れたことになる。

改めて基本無料の売り上げ図式が

「課金者数×課金額」

で成立していることを確認したわけです。

これはつまり広いパイが取れないようなテーマや市場でもチャレンジすることができる。ということなんです。

シューティングでもアドベンチャーでも熱烈なファンを獲得できれば、マニアックでニッチなテーマに再チャレンジできるという可能性も示します。

ただしこの状況だとマネタイズはまだ冒険しないほうがいいかな。そしてこういうことは誰よりも速くやってしまったほうがいい。FASTは前職の仲間にずっと言い続けてきたイズムです。

PS4にスマホのゲームを展開。マネタイズは同じで誰よりも速い。売れますよこれは。